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ルフィ強盗事件に見る強盗に狙われる家の特徴 | 防犯セキュリティのプロが考える強盗対策とは

更新日:2023年9月13日

2022年から日本各地で発生した強盗殺人/殺人未遂事件は、"ルフィ"を名乗る人物がSNSを通じてZ世代の若者を募り、スマホから指示を出して実行するという現代社会の闇の部分を象徴するような組織的犯罪として注目を集めました。人に危害を加えることを厭わない凶悪な犯罪である強盗事件には、どのような対策が求められるのでしょうか。年間474件施工の防犯セキュリティ対策のプロ「トレネッツ.」が教える”強盗から家を守る方法”とは。

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ルフィ強盗事件の概要


いわゆる「ルフィ強盗事件」は、2022年5月ごろから14都道府県において連続で発生した強盗殺人/殺人未遂事件です。


いずれもSNSに掲載された異常に高い報酬のアルバイト=闇バイトの募集を見て集まった若者が、匿名性の高いスマホアプリ(テレグラム)を使って指示を受け、犯行に及んだという共通点があります。


そして2023年1月19日、東京都狛江市で高齢女性が殺害された事件をきっかけに報道が加速。指示役が人気漫画『ワンピース』の主人公「ルフィ」の名前を名乗っていたことが分かると、一気に話題になりました。


ルフィ強盗団が関連したとされる事件


ルフィが関連していると思われる事件を調べたところ、以下の9事件が分かりました。

別の報道では14都道府県といった記載もあり、まだまだ余罪は多そうです。


2022年 3月 滋賀県大津市 質店(窃盗未遂)


2022年 5月 京都府京都市中京区 買取店(強盗)


2022年 5月 大阪府大阪市北区 路上(営利目的略取)


2022年 5月 大阪府大阪市浪速区 パチンコ店(強盗)



2022年10月 東京都稲城市 一般住宅(強盗致傷)


2022年11月 山口県岩国市 一般住宅(強盗未遂)


2022年12月 東京都中野区 一般住宅(強盗致傷)


2022年12月 広島県広島市西区 住宅兼買取店(強盗致傷)



2023年 1月 東京狛江市 一般住宅(強盗殺人)





強盗ルフィとは


ところで「ルフィ」は一体誰なのでしょうか。報道各社様々な憶測が流れています。

ルフィを名乗る人物が滞在していたフィリピンでは以下の4名のいずれかだろうとして、日本への強制送還を進めています。

  • 渡辺優樹(38)

  • 今村磨人(38)

  • 小島智信(45)

  • 藤田聖也(38)

いずれも2018年のいわゆる振込み詐欺(特殊詐欺)の容疑で逮捕状が出ており、その被害は2,300件・60億円に上るといわれています。


これを受けて2019年11月には潜伏していたフィリピン現地で拘束されましたが、虚偽の訴訟を起こさせ、強制送還されないようにした上、収容された現地の入管施設でも賄賂を使ってVIP待遇で過ごしていたことが分かっています。また、本来は使用できないはずのスマホを使うことで、施設へ収容された以降も日本へ詐欺や強盗の指示を出していたのです。


ルフィ4名は強制送還へ


しかし1月の凄惨な狛江市の事件以降、国内で報道が加熱

さらに2月8日からのマルコス・フィリピン大統領の訪日に際してフィリピン側のイメージ悪化を避けたい現地側の事情もあり、4人の強制送還の動きが一気に加速することになりました。


既に今村容疑者と藤田容疑者は2月7日に強制送還され、日本の公海上に入ったタイミングで機内で逮捕されました。

残る2名についても行われていた訴訟を棄却し、2月8日も強制送還されることになりました。


帰国後、まずは逮捕容疑となった特殊詐欺の事件についての取り調べが行われているそうですが、雑談には応じるものの事件のことには一切供述を拒んでいるようです。



ルフィを名乗る人物は一体誰なのか?

これらの強盗事件の指示役とされる「ルフィ」は4人のうちの誰かであることは間違いありませんが、これまで特定には至っていません。


しかしこのうち特にグループ内で権力が強いとされている人物、渡辺容疑者か今村容疑者のいずれかが「ルフィ」である可能性が高いと考えられています


渡辺容疑者は今村容疑者から「ボス」と呼ばれていたという証言もあり、首謀者が渡辺容疑者、指示を出したアカウントの持ち主が今村容疑者と考えるのが妥当ではないでしょうか。 参考)「ルフィという名前で指示を出していませんか?」収容施設での直撃取材に、今村磨人容疑者が語ったこと【報道特集】- TBS NEWS DIG(外部サイト)



さらに2023年6月23日の報道で、警察はルフィについて今村容疑者であると考えていることが分かりました。これは5月に京都市で起きた事件で盗品の時計を売却したとして逮捕された山梨真奈美容疑者が法廷で「ルフィに指示された」と供述している流れで判明したものです。


また「ルフィ」以外にも、捜査によって「キム」「ミツハシ」「ハンマユウジロウ」というニックネームを使った人物の存在も明らかになってきています。


9/12には、「藤田容疑者が韓国系の名前を使っていた」という証言を共犯メンバーが話していたという報道がありました。そのため「キム」は藤田容疑者と見て間違いなさそうです。



また「ミツハシ」についても今村容疑者であることも、明らかになりました。


「ミツハシ」というと『今日から俺は!!』の主人公・三橋を思い浮かべますし、ハンマユウジロウは『刃牙』の範馬勇次郎そのもの…。


ルフィ強盗グループは漫画好きなのでしょうか…?



背景にあるZ世代の貧困


悪質な詐欺から強盗まで海外かつスマホから指示を出せてしまうことに衝撃が走っていますが、それと同時にいわゆるZ世代と呼ばれる若者が安易に凶悪な犯罪に加担してしまうことにも動揺が広がっています。


Z世代は一般的には25歳までの年齢の世代を指します。この世代は平成不況・度重なる災害の中で成長してきた世代でもあり、不景気が招いた低賃金・低所得に苦しみ、変化も多い不安定な社会状況から安定的な人生設計を描けず、犯罪に走りやすいという傾向があります。


こうした背景から特殊詐欺においても好景気の時代に貯蓄した老人を欺いてお金を得ることに対して罪の意識が低いこと、こうした世代の間では「タイパ」と呼ばれる"短時間でのパフォーマンス・効果" を追い求める傾向があり、結果として高額な求人=闇バイトに手を染めやすい、とされています。


今回の事件が大きく取り上げられることにつながった2023年1月の狛江市の事件でも、SNSを使って実行役が集められています

今村容疑者ら4名は、「ババア案件」と称したグループチャットを犯行の3日前に立ち上げて指示していたことも分かっています。


ただ、実際には軽い気持ちでバイトの募集に応じたら身分証のコピーを取られてしまい、後に引けなくなった・現場に行ったら初めて詐欺/強盗だと知った・首謀者からの仕返しが怖かった等、高額な報酬に釣られたものの強制されてしまったという若者も少なくないようです。




強盗するとどんな罪に問われるのか


ルフィと目される人物4人は既に特殊詐欺の容疑で逮捕されていますが、今回帰国によって調査・取り調べが進むにつれて強盗殺人などの容疑でも逮捕・起訴されることになると考えられます。


ではルフィ強盗団とそれに関わった闇バイトの若者たちはどんな罪に問われるのでしょうか。

詐欺罪

10年以下の懲役

強盗罪(未遂含む)

5年以上の懲役

強盗致傷罪

無期又は6年以上の懲役

強盗致傷罪

死刑又は無期懲役


強盗が、人を負傷させたときは無期又は六年以上の懲役に処し、死亡させたときは死刑又は無期懲役に処する。(刑法第240条)

実際に5月に大阪府浪速区のパチンコ店前の路上で強盗に及んだ実行犯の一人である元専門学生は、逮捕・起訴され大阪地裁の判決で懲役7年6ヶ月が言い渡されています(判決を不服として控訴)。なお懲役3年以上の刑には初犯であっても執行猶予が付きません。


強盗は詐欺に比べて非常に罪が重いのですが、ルフィたちは悪知恵を使って逃げ切れると考えていたのでしょうか?


強盗に狙われる家とは


2022年10月以降は住宅が多く強盗の被害を受けています。

いずれも複数人で民家に侵入し、住民を縛り上げ、暴行を加えて現金を奪う手口です。

強盗グループが狙う家には以下の共通点がありました。


  • 高齢者が一人で暮らしている家

  • 高級品を購入している顧客


闇ルートでは高級品を購入した顧客名簿や、過去に詐欺にあった人のリストが取引されているとされ、こうしたリストを取得して犯行に及んだと証言するケースも相次いでいます。

高齢で高級品を購入する機会が多い人は特に注意が必要でしょう。



有効な強盗対策


では一人暮らしの高齢者がこうした強盗から身を守るにはどうしたら良いでしょうか。


1.防犯グッズの活用

2.防犯カメラの設置

3.セキュリティ会社への加盟


より詳しい対策は、

の記事もぜひご参照ください。


一般的な対策は犯行開始後


しかしいずれも「犯罪が行われた後の対策」であることにお気づきでしょうか?


ルフィ強盗団のような凶悪な犯行では、被害者が暴行を受け死亡したり意識不明の状態が続いているケースなどがあり、犯行後の様子を防犯カメラが捉えていたとしても、犯人の侵入を多少遅らせたとしても意味がありません。


そのため強盗への対策でもっとも大切なことは「強盗に狙われないこと」だと考えます。


強盗に狙われないために


ここからは「強盗に狙われない家」にするために、防犯セキュリティのプロであるトレネッツ.が本当におすすめする対策をご紹介します。


1.AI対応の防犯カメラの設置


発生した事件の詳細をおっていくと、強盗グループは必ず下見をしていることが分かります。狛江市の事件でも事件前にレンタカーで家の前を通る様子が別の家に設置された防犯カメラの映像に残っていました。


防犯カメラの設置は、犯行の様子が記録に残ることで犯罪者に犯行を抑制させること、という印象が強いかもしれませんが、多くの犯罪者は事前の下見でカメラに映らないアングルを確認していたり、そもそも映ることを気にしていません。


しかしAIの進歩により、防犯カメラの設置の目的は変化しつつあります。それは「人物検知」による通知・アラーム機能です。下見などで訪れた人物や車などをAIで検知・通知することで、事前に警察に見回りの強化を依頼したり、後述の有効な防犯対策を実施するなど十分な対策を図ることで、犯行を防ぐことができるのです。


2.センサーライト・セキュリティシグナルの設置


また犯人は薄暗い場所を好みます。暗所など侵入が予想される経路にセンサーライトや常夜灯などを設置することも非常に有効です。


またセンサーライトだけでなく、セキュリティシグナルと呼ばれるセンサーと連動した警報装置も非常に効果的です。これは侵入者を検知すると強烈な赤いパトランプと警告音を発するというもの。犯人は集団で押し入り、被害者が通報する前に拘束していることからも、早期に犯行がバレてしまうことを恐れています。そのため侵入を試みた段階でこのような派手な反応があることは想定外ですので、そのまま退去する可能性が極めて高いと判断されます。



このセキュリティシグナルは平常時の外観もその機能を強く伝えるものになっており、下見に対する防犯効果は期待でき、導入費用も比較的安価で費用対効果が最も高く、トレネッツ.としては最もおすすめする強盗対策です。


3.電話への通知


また最近は防犯カメラのAIやセンサーの異常を検知してスマホアプリやLINEに通知するものも登場しています。しかしスマホアプリの通知やLINEは通信状況やスマホの仕様によっては通知が遅れることも。トレネッツ.ではより安定した発報方法として電話への発信をおすすめしています。電話番号への発信はほぼ確実にリアルタイムで行われますので、より早い対応が望めます。



有効な強盗対策まとめ


トレネッツ.は防犯士の資格を持ち、年間474件の施工実績から得たノウハウにより、泥棒の嫌がる仕組みを熟知しています。

  • センサーと連動した発光・発信アラートの設置

  • スマホ連動でリアルタイムで異常をお知らせ

  • 外出先からスマホでカメラ画像を確認し警察へ110番通報

  • 在宅時と外出時で設定変更し、在宅中も監視

名古屋市内で実際に発生している強盗・空き巣犯の手口を元に、泥棒が嫌がるセキュリティ対策を様々な視点でご予算に合わせてご提案いたします。


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強盗対策 設置事例


ここからはトレネッツ.が担当させていただきました名古屋市内の実際のセキュリティ設置事例をご紹介いたします。



名古屋市瑞穂区 A様

自宅の塀をよじ登って入ってくる犯人を知らせるために、センサーを各所に設置しました。



名古屋市緑区 H様

大手かけつけ型防犯サービスにご加入されていますが、追加で4台の防犯カメラを外部に設置。



名古屋市南区 M様

貸ガレージに停めておいた車両が被害にあったことから、検知式のサイレンなどの防犯装置とカメラを設置。



その他にも防犯対策事例を多数、ブログで掲載しております。

ぜひ一度、トレネッツの空き巣対策事例をご覧ください。


事務所・倉庫の防犯対策おすすめ機器TOP10もぜひ参考にしてください。


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お客様のご予算の中で最大限の防犯効果を発揮させることを大切に考えています。

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