防犯カメラのプロ

2022年6月16日

サーマルカメラの価格とおすすめ機種まとめ【2022年9月版】

最終更新: 3月29日

国内の感染数減少に伴い、町や観光地に人が戻ってきました。しかし再拡大防止のため感染対策をしっかり行って営業する必要があります。そこで多くの施設に設置されているのが自動で検温を行う「サーマルカメラ」。

サーマルカメラの導入を考えている方は、価格も気になるはずです。そこでここではサーマルカメラの価格と、おすすめ機種などをまとめてご紹介します。

サーマルカメラの仕組み

大型ショッピングモールから医療機関などで良く見かけるのが、このタブレット型のサーマルカメラです。

機械の上部に内蔵されたカメラが捉えた人物の上に、体温が表示されて表示されます。

ではどうして顔を写すだけで体温が計測されるのでしょうか?

物や人は熱が高くなると赤外線を発します。

その量を特殊なカメラで捉えることによって、体温を計測しているのです。

上の画像は、別のサーマルカメラの物です。

右側はタブレット型同様に通常の映像に人物の体温が表示されていますが、特殊なカメラを通して見た映像が左側になります。

温度によって黒→青→緑→赤→黄→白と色が変化していっていることが分かるでしょうか。

このような赤外線を利用して温度を可視化する検温装置を「サーマルカメラ」(サーモグラフィカメラとも呼びます)といいます。

↑ドーム型(タレット型とも呼びます)のサーマルカメラ

もともとサーマルカメラはカメラ部分とパソコンを接続して操作するタイプが多かったのですが、高額だったこともありより簡易的で分かりやすいタブレット型の普及が進んでいます。

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タブレット型サーマルカメラのメリット

ショッピングセンターの出入り口や医療機関、ホテルなど多くの施設で導入が進むタブレット型サーマルカメラ(一部ではスマホ型とも呼ばれています)。

タブレット型が人気を集める理由には、以下の2つが挙げられます。

1.設置が楽・スマート

タブレット型サーマルカメラの利点は、なんといっても設置がとてもスマートなことでしょう。

従来のPC接続型では、「パソコン本体」「液晶モニター」「サーマルカメラ本体」の3つを用意する必要があり、それらの間の接続にはケーブルによる配線が必要になるなど、設置や運用はスマートではありませんでした。

タブレット型サーマルカメラであれば、配線は電源ケーブルのみですのでとてもスマートです。

そのため、検温を実施する場所が変更になっても、移設も容易です。

2.誤解が少ない

従来のサーマルカメラはいかにも「カメラ然」としており、

・防犯カメラではないか?

・盗撮されているのではないか?

など、その外観から意図しない誤解を招くことがありました。

タブレット型サーマルカメラであれば、カメラが端末に内蔵されているので撮影されている感覚を受けにくく、捉えている画像の結果も検温のためだと明確に理解できるため、誤解も少なくないようです。

タブレット型サーマルカメラの価格

参照)amazon.co.jp

大手ECサイトのamazonでもタブレット型サーマルカメラが多数、販売されています。

安いもので45,000円程度から販売されており、以前より比較的導入が容易になってきたといえるでしょう。

参照)アイリスオーヤマ

amazonで販売されているような聞いたことのないメーカーや販売元に不安を覚えるという方は、国内メーカー製を探される方もいらっしゃるかと思います。

格安家電で人気を集めるアイリスオーヤマからもサーマルカメラが各種発売されています。

発売当初は198,000円とやや高額な設定でしたが、2022年9月現在89,800円で購入できるモデルも登場しています。

参照)IRC-F341SG アイリスプラザ

サーマルカメラの価格は、安価な物は5万円から、保証や性能を求めるなら10万円程度と考えておけばよいかと思います。

中国製の乱造品は検温精度に問題あり?

便利なタブレット型サーマルカメラですが、中にはタブレット型で3万円程度のものも存在します。

しかし調査では中国製の乱造品はパーツ精度が疑わしいものも多く存在し、「図るたびに温度が違う」「一定以上の体温になると精度が落ちる」といったものも確認されつつあります。

参照)NEWSポストセブン「「おでこにピッ!」非接触型体温計は正確なのか検証した」

安価なものを購入すると、肝心な発熱者を検知できない可能性があることを十分理解した上で機種選定を行う必要があるでしょう。

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タブレット型サーマルカメラの導入方法

楽天市場やアマゾンで販売され通販で購入できる機種は、「設定不要」を謳っています
 

通信販売ですので、業者が設置するわけではなく、自分で設置することになるのですが、これは「設定不要」=「設定変更不可」であるというデメリットでもあるのです。

確かに宅配便で届いて、開封し、電源に繋げばすぐに使えるという点ではとても便利に思えます。

しかしサーマルカメラによる検温はコロナ感染拡大抑制の視点から、設置するのが目的ではなく、正確な検温を行う必要があります。

万が一、設定や現場の環境に端末が合わず、異常な体温を誤って検出するようなことがあれば来訪者との大きなトラブルに繋がりかねません。逆に本当の発熱者の訪問を検知できなければ、施設や事業所の従業員がコロナのリスクにさらされてしまうのです。そうなれば、サーマルカメラを導入した意味が全くありません。

このように、簡単に設置できるサーマルカメラにはリスクも存在することを理解する必要があるでしょう。

厳格な体温管理を行うためにサーマルカメラを導入する際には、専門業者に依頼することをおすすめします

実際に、楽天市場で購入した某機種については電源を入れるだけで設置できたものの、発熱者が検温しても37度以上の数値が出ない、といったケースに調整する方法が分からず、結局使われなくなった…ということもあったそうです。

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サーマルカメラ設置の注意点

では実際にサーマルカメラを導入・設置する際に注意すべき点はどのようなものがあるでしょうか。

・外気に近い場所では使わない

サーマルカメラは熱が発する赤外線を検知していますので、屋外や日差しが強い場所など熱を強く発する場所では訪問者の検温を正確に行えません。また、クーラーの吹出口が近くにあるなどといった場合も避けるべきです。屋内で日差しがない場所を選ぶなど、検温を妨げる熱がない安定した場所を選ぶようにしましょう。

・訪問者を捉えられる場所に設置する

サーマルカメラは一般的なカメラと同様にカメラのレンズを通して映る範囲の検温を行います。そのため設置する角度・アングルに訪問者や対象者がしっかり映る必要があります。タブレット型では異常な体温を検知した際にアラームを鳴らしたりすることができますが、そもそもカメラに移っていないければ検知できませんので、入室を許してしまうことになりかねません。

・自分たちが必要とする基準に設定する

タブレット型サーマルカメラの一部には初期設定不要と謳うものもありますが、これはメリットよりもデメリットが大きいと考えます。例えばアラートを鳴らす体温を何度にするか、というのは施設や会社・事務所によって判断が異なるから、です。また実際に設置して利用してみると、端末の「クセ」のようなものがあることに気づきます。簡単にいうと誤検知になりますが、そういったクセに対して設定や設置方法で改善することが正しい運用には必要不可欠でしょう。

タブレット型サーマルカメラの問題点

一見、万能に見えるタブレット型サーマルカメラですが、最近の運用の結果、問題点も浮かび上がってきています。

・訪問者への身体的負担

タブレット型サーマルカメラでは、ディスプレイに向かって訪問者が顔を検測位置に合わせる必要があります。不特定多数の検温を行うため、訪問者の身長も様々です。身長によっては届かない・無理な体制に屈む、など訪問者への身体的負担において課題が残ります。

・訪問者の検温拒否

入室に際してタブレット型サーマルカメラでの検温をお願いするアナウンスを行って設置しても、訪問者がそれに同意しない場合が想定されます。タブレット型サーマルカメラでは訪問者が検温位置に顔を合わせない限り検温できませんので、不特定多数を確実に検温するという点においては課題が残ります。

・多数の連続検温には不向き

タブレット型サーマルカメラでは顔を正しい位置に合わせないと検温が完了しません。そのため、不慣れな場合や先述の身長によっては測定完了まで時間を要する可能性があります。そのため、行列ができるようなイベントなど多数の訪問が予想される場面では、タブレット型サーマルカメラでの検温は向いていません。

まとめると、

◎タブレット型サーマルカメラに適した場面

・訪問者が比較的少数で限定されている

 例)小規模な医療施設、飲食店など

・訪問時の接客時間がある程度確保できる

 例)ホテル、博物館など

✕タブレット型サーマルカメラが不向きな場面

・訪問者が多数訪れる

 例)デパート、ショッピングモール

・訪問時の接客時間が確保しにくい

 例)イベント受付、テーマパークなど

サーマルカメラのおすすめタイプ

それではサーマルカメラの主なタイプ(形態)と、それぞれ得意とする用途などをチェックしていきましょう。

おすすめ1)ドーム型(タレットタイプ)サーマルカメラの詳細

■DS-2TD1217B-6/PA


 
物体の表面温度を高精度でリアルタイムに測定できます。
 

混雑した公共エリアで発熱者を発見して追跡することができ、検査や検疫のために税関、空港、学校、病院などの場所で広く使用されています。

本モデルは百貨店やショッピングモール、病院などの入口に設置されており、入場に際して立ち止まることなく「歩いてカメラの前を通るだけで」行列になることなく検温を行うことができることから、導入が広がっています。

【特徴】

・1秒で皮膚表面温度を検知可能

・複数ターゲットを同時に検温可能

・非接触測定で物理的な接触を回避

・即時アラームでオペレータに通知

・AI検知機能で他の熱源による誤報を低減

※本器は表面温度を測定する製品です。医療用の体温計ではありません。

実際に多くの百貨店の入口ではこのタイプ(ドーム型)のサーマルカメラを設置し、大勢の来客者の検温を次々と計測していく動きが広がっています。

↑実際にトレネッツ.が設置したサーマルカメラの動作の様子を収めた動画です。

画面手前左側の白い半球型の物が、ドーム型のサーマルカメラです。

画面左手の入口から入ってくる人物を一瞬かつ連続で検温していく様子がおわかりいただけるかと思います。

ドーム型(タレット型)のサーマルカメラ(サーモグラフィカメラ)の詳細はこちら

↑月額4,400円〜でリース可能です

おすすめ2)ハンディ型サーマルカメラの詳細

■DS-2TP31B-3AUF
 
発熱測定用に特別に設計されたハンドヘルドサーマルカメラ。160×120の解像度の熱検知器が装備されています。熱を素早く検知するのに役立ちます。


 
【特徴】
 
・160×120サーマル解像度
 
・サーモグラフィー精度:±0.5℃
 
・320×240解像度 2.4インチLCDディスプレイ
 
・充電式リチウムイオン電池内蔵
 
・最大8時間の連続使用可能

※本器は表面温度を測定する製品です。医療用の体温計ではありません。

温度スクリーニング&マスク着用検知
 
DeepinMind NVR(録画装置)による温度とマスク解析のリアルタイム可視

発熱者を測定すると光と音がカメラより発し、入室前に防ぐことができます。無症状感染者を早期に発見しクラスターを防ぐための武器になります。

ハンディ型という名称ではありますが、必ずしも手に持ち続ける必要はなく、サーマルカメラは三脚スタンドにて必要な場所に設置し、パソコンで映像と体温を確認することもできます。

例えば、京都鉄道博物館のエントランスではこのタイプを使用し、入場者の検温を実施していました。

ハンディ型のサーマルカメラ(サーモグラフィカメラ)の詳細はこちら

もし設置する場所がタブレット型サーマルカメラでは不向きな場合、ドーム型(タレット型)サーマルカメラがオススメです。

ドーム型(タレット型)サーマルカメラの詳細はこちら

↑ハンディ型のデモ機無料体験中

サーマルカメラならトレネッツ.へ

トレネッツ.は愛知県で公共施設を中心にサーマルカメラの設置を多数手がけてきました。

また防犯カメラを始めとするセキュリティのプロ集団でもあり、タブレット型サーマルカメラはまさに「トレネッツ.のノウハウを結集」してご提供できる端末です。

トレネッツがオススメするタブレット型サーマルカメラ「DM-ProFace X / DM-SpeedFace-V5L」の詳細

特徴

・ProFace Xシリーズ

・室内用

・体温、手のひら認証対応

・顔認証登録容量:30,000件

・画面サイズ:8インチ

・検温方式:サーモパイル

・入退室管理システムや電子錠との連動可能

・SpeedFace-V5Lシリーズ

・室内用

・体温、手のひら、指紋認証対応

・顔認証登録容量:6,000件

・画面サイズ:5インチ

・検温方式:サーモパイル

・入退室管理システムや電子錠との連動可能

↑無料デモ機をぜひお試しください

サーマルカメラ運用は設定が重要

ここまでプロが選んだサーマルカメラ3機種として、ドーム型(タレットタイプ)、ハンディタイプ、タブレットスタンドタイプの3つのサーマルカメラ(サーモグラフィカメラ)をご紹介させていただきました。

しかし適切なサーマルカメラの運用のためには設定と設置環境が非常に重要です。


 
せっかく高性能なサーマルカメラを購入しても、アラームが鳴る体温の設定を誤っていたり、適切に測定できないような環境に設置してしまえば、せっかくの高性能を活用することはできません。

また通販で販売されているサーマルカメラは、初期設定不要を謳う一方で設定そのものができない等、問題があるものも存在しています。

トレネッツでサーマルカメラをご購入いただきましたお客様には、

・初期段階の設定

・設置時の設定変更

など、サーマルカメラの設定作業も対応させていただきます

もちろん、ご購入いただきましたお客様がご安心していただけるサポート体制も万全に整えております。

サーマルカメラ導入実績を一部ご紹介

トレネッツでは名古屋市の公共施設を中心に、サーマルカメラの導入実績が多数ございます。

【導入実績】(敬称略・順不同)<令和3年11月10日現在>

名古屋城・ミライプロジェクト新瑞橋・中小企業振興会館(吹上ホール)・名古屋市工業研究所・名古屋国際センター・名古屋国際会議場・名古屋市国際展示場・名古屋市公会堂・名古屋市民会館・音楽プラザ・名古屋市芸術創造センター・名古屋市青少年文化センター・中村文化小劇場・南文化小劇場・西文化小劇場・港文化小劇場・天白文化小劇場・名東文化小劇場・守山文化小劇場・北文化小劇場・緑文化小劇場・東文化小劇場・熱田文化小劇場・中川文化小劇場・千種文化小劇場・瑞穂文化小劇場・昭和文化小劇場・名古屋市民ギャラリー栄・名古屋市民ギャラリー矢田・名古屋市演劇練習館・名古屋市短歌会館・名古屋市東山荘・名古屋能楽堂・その他(歯科クリニック・イベント企画会社・工場・店舗・・・など)

◎弊社が導入したサーマルカメラが新聞で報道されました。

中日新聞6月12日号東濃版

サーマルカメラ導入の詳細はこちら

◎瑞穂区の介護施設にも導入されました

ミライプロジェクト新瑞橋様

◎岡崎市の整体院にも導入されました

いとー健向院様

サーマルカメラ導入の詳細はこちら

サーマルカメラ導入まずはお気軽にご相談ください

「自社に適したサーマルカメラを知りたい」

「早期に精度の高いサーマルカメラを導入したい」

法人・店舗のご担当者様・責任者様の方でもお気軽にお問合せください。
 
事業の規模は問いません。

費用についても安価でご提供可能です。


 
例えば、ドーム型(タレットタイプ)のサーマルカメラであれば月額4,400円~での運用が可能です。

(※7年契約リース時の一例/税別)

サーマルカメラの特設ページも併せてご覧ください

名古屋市内の中小企業には助成金が支給されます!

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補助金の詳細については、こちらでご確認ください。

その他の地方でもコロナ対策で助成金が支給される場合がございます。
 
まずはご相談ください。


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