Google Nest Hubは会社・事務所で使える?本格的な防犯カメラと比較

更新日:6月17日


2021年8月に米・Google社から発売されたネットワークカメラ「Google Nest Cam」。 屋外にも設置可能、電池を内蔵しWi-Fi接続で配線が一切不要という手軽さから「防犯カメラを設置したいけど、工事や配線を頼むと高いし、自分でやるにはハードルが高すぎるな…」という方には非常に魅力的な製品だと思います。


そんな「Google Nest Cam」を法人として事務所や倉庫の防犯に利用できるのでは?とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。そこで「Google Nest Cam」を法人として利用可能かどうか、検証してみました。


Nest Camに強力なライバル出現!? amazonのRing Camの記事はこちら



Google Nest Camの基本仕様



いわゆる既存のネットワークカメラ同様、一般的な機能は抑えています。

  • クラウド録画機能

  • 動体検知録画

  • HDR / ナイトビジョン

  • AI活用

特に「AI活用」では、「人」「物」「車」という大きく3種類を認識できる他、登録した人物も認識できるなど、GoogleらしくAIを使った機能が目新しいところでしょう。


屋外にも設置可能


amazonなどで販売されている中国製のネットワークカメラでは品質や屋外での利用を明示していなかったりします。Google Nest Camでは防水・防塵性能はIP54準拠となっており、屋外での利用も問題ありません。

しかし対応気温は「-20°C~40°C」となっていますので、真夏では地域や設置場所によってはダウンすることが懸念されます。


カメラの仕様


防犯カメラとして肝心なカメラとしての仕様も抑える必要があります。

画質は2メガピクセル、広角130度、デジタル6倍ズームとなっており、録画品質は1080i・30fpsということで滑らかなハイビジョン品質で、「本当にネットを通じて見ているのか?」と疑いたくなるほど滑らかでスムーズな映像です。



Google Nest Camの問題点


このように基本的な「防犯カメラ」としての機能を抑えているように見えるGoogle Nest Cam。

実際に使ってみると本格的な防犯カメラとして法人での利用としては難しいポイントがいくつも見えてきました。


1.クラウド録画が短い



Google Nest Camは通信ケーブルなどを持たないため、通信はすべてWi-Fiを利用します。

そのため、録画された映像は全てクラウド上に保存されることになりますが、この期間が非常に短いのです…。


無料プランでは「わずか3時間」、サブスク有料プラン(630円/月)で30日間/上位プラン(1,260円/月)で60日間となっています。


利用するなら月額のサブスクプランは不可欠で、法人利用であれば数ヶ月単位での映像保存が求められるでしょうから、30日間は短すぎると思います。


2.リアルタイム録画ではない


Google Nest CamはAIを活用した動体検知機能で反応があった際に、録画を行います。

逆に言うと検知しなかった場合には全く記録をできないということです。

(カメラを通じた映像そのものはアプリなどでリアルタイムで確認できます)


窃盗犯や不審者は、事前に「下見」を行うなど "前兆" が必ずあります。わざわざ防犯カメラに近づいて確認することは考えにくいため、動体検知できる範囲に近づかない可能性が高いでしょう。「カメラの映る範囲には居るが、動体検知の範囲からは外れている」といった場合には、Google Nest Camはその映像を記録することができません。


3.動体検知の性能が低い


実際に利用したユーザーの口コミを見ると、思いのほか「録画されていない」という声があります。


カメラが検知する条件としては、

  • ゆっくりとカメラの前に入る

  • カメラの近くで動きを見せる

  • しっかりと顔が映る

つまり、「素早くフレームインしてくる」「カメラから距離が離れている」「カメラに顔を近づけない」といったケースでは、反応しないということになります。


ゆっくりカメラに顔を近づける不審者なんて、居ないでしょう…。


防犯カメラとしての運用はかなり厳しいと言わざるを得ません。


4.簡単に取り外しできる


Google Nest Camは電源を内蔵し、配線不要で設置できます。ベース部分を固定しカメラ部分は強力な磁石で着脱できるようになっています。


ん?防犯カメラなのに着脱できてしまう…???


確かにカメラに近づいてくるまでの映像は記録しているでしょうが、これで本当に大丈夫でしょうか…。


自分が窃盗犯だったら、下見でGoogle Nest Camが付いてたら、死角から近づいて取り外しますね笑

(Googleもそれを知っているのか、ちゃんと盗難補償が付いてます…)


5.驚異的なバッテリー…?


Googleの商品ページ上では1.5~7ヶ月間の充電不要を謳っていますが、実際に利用してみるとわずか数日しか持たないことが分かっています。


全モーション検知・感度:高)バッテリー100%から3日で0%

全モーション検知・感度:低)バッテリー100%から4日で0%

人物等を検知・感度:中)バッテリー100%から10日で0%


動体検知の反応を最小限にし、リアルタイムでの閲覧をほぼゼロ、Wi-Fiの電波強度もしっかり確保することで10日間動作した、というケースがありますが、いずれにしても一定以上の精度や一般的な通信状況を考慮すると「数ヶ月充電不要」とはいかないようです。


法人利用で3~4日で電源が切れてしまったら、長期休暇中は録画できないブランク期間が生まれることになります…。


法人のGoogle Nest Cam利用は厳しい!



このように、法人が防犯カメラとしてGoogle Nest Camを利用することは現実的ではなさそうです。


数ヶ月前に遡ってリアルタイムで録画を行い、真夏でも正常に動作し、電源が落ちる心配のない状態を確保する。法人における防犯カメラの設置にはこうした条件を抑える必要があるからです。


参考記事)

amazonからのネットワークカメラ「Ring Cam」が発売されましたので検証してみました。


弊社ご相談事例


当初、Google Nest Camで自宅兼事業所の防犯対策をおこなっていたA様。 バッテリー駆動ということもあり配線が必要なく、設置がとても簡単ということでご自身で7台を設置されて運用されていました。


しかし、メリットはデメリットでもあります。


7台のカメラのバッテリー充電のたびに本体を取り外し、充電が終わったらまたカメラのアングルを調整しながら元の場所に戻す必要がありました。

それも全7台がバラバラのタイミングでバッテリーが消費されていくため、常にどこかのカメラのバッテリーが減っていないか常に気を遣うことに。


そこで弊社に本格的な防犯カメラの設置についてご相談いただきました。

トレネッツ.では面倒な配線工事はもちろん、お客様の予算感にあったカメラ機材の選定、カメラの設置場所自体も狙われやすいポイントや万が一の際に必要な画角も事前に調査し、提案させていただきます。


従来の防犯機器から最新AIまでおまかせください



名古屋市北区に本社を構えるトレネッツ.は、


「犯罪をされたらどうするかではなく、犯罪をあきらめさせるにはどうするか」


という考えに基づいた防犯診断、設計、施工、運用保守とすべてワンストップサービスを展開しています。


中小企業の社長同士だからこそ、本当に必要なセキュリティ対策の提案力・相談力に自信があります。

2020年の防犯設備の設置実績は474件。


工場、事務所、倉庫などご予算や方針に沿った防犯機器のご提案・設置を差し上げますので、まずはお気軽にお電話・メールでお問い合せください。




事務所・倉庫の防犯対策TOP10の記事もぜひご覧ください。



具体的な施工金額入り事例集も無料でダウンロードいただけます